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某日、月光茶房でのこと。久しぶりにアントニー・ドンチェフ(Antoni Donchev)の名前をみた。東欧のジャズに関心のある人間にとって輝かしい名前だ。月光茶房といえば、美味しいコーヒーをはじめとする気持ちのこもったメニューの数々の他にも、昨年完成したライブラリー「ビブリオテカ・ムタツミンダ」、そしてそのコレクションの目玉であるECMの全作品が名高い。ECMにはポーランドのトマシュ・スタンコ、マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ(シンプル・アコースティック・トリオ)、ロシア出身で現在ノルウェー在住のミシャ(ミハイル)・アルペリンのアルバムもあるレーベルなのでチェックを怠れない。ヴァギフ・ムスタファ=ザデ(アゼルバイジャン)や、チェコのSHQのLPもリクエストできるというように、東欧ロシアジャズの愛好者にとって本当に嬉しいお店だ。ECMに関しては、月光マスター(原田さん)が沢山執筆された大著「ECM Catalog」が世に出てから便利になったが、お時間があれば東欧ロシア方面のコレクションも台帳を作って欲しいものだ。なんて無茶なことをいうやつ!と後ろ指をさされそうだが、存在すら知らなかったアントニー・ドンチェフのCDがさりげなく所蔵されているのだからついお願いしてみたくなるんです。実際、おどろくべき幅広いコレクションがあるお店なんです。 さっそくその『Now and Never – Sketches for Jazz Quintet and Orchestra / Antoni Donchev』を聴かせていただいた。 ドンチェフが作曲したヴィリニュス市立聖クリトファー合奏オーケストラとジャズ・クインテットのための作品の初演時の実況録音である。ジャズ・クインテットのメンバーは、作曲者ドンチェフ(ピアノ)の他、リトアニアの国宝級のサックス奏者であるピャトラス・ヴィシニャウスカス(Petras Vysniauskas)、オランダのトランペット奏者Eric Vloeimans、米国のベース奏者Johhn Lindberg、ドイツのドラム奏者Klaus Kugel。ヴィシニャウスカスとクーゲルは現在、イスラエル在住のヴャチェスラフ・ガネーリン(ピアノ他)のトリオ「ガネーリン・トリオ・プライオリティ」の同僚だ。3部構成。抒情組曲といった趣きの導入部からすでに3+2+2とか3+3+2が下地になっているがあまり目立たせず、ジャズ・コンボが表に浮かび上がった場面でリズム的な仕組みが協調され、ベース、ピアノ、ドラムがポリリズム的なヴァリエーションをつけて活性化する。そんな中、ヴィシニャウスカスは流麗なアドリブを披露する。Vloeimansものびのびしている。リズムはそうとしても、曲調としてはブルガリア調とかバルカン調とかといったフォークタッチを強調していない。濃密ロマン派的な美麗メロディーで勝負しているのだろうか。地元のヴィシニャウスカスのソプラノはそこを汲み取ったか、つとめてリリカルだ。これぞ名人芸! 月光茶房の美味しいコーヒーともども、ごちそうさま! (下の写真は白くて縁がみえないけどそのジャケです。デジパック) ![]()
by jazzbratblog
| 2011-01-29 17:35
| ブルガリア関係
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