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2013年8月31日(土)、予定通り、吉祥寺のカフェズミで、「ポスト・クリョーヒン・スタディーズ」の2013年度2回目が無事開催されました。お越しになった皆様、ありがとうございました。 この日はソ連最終年の1991年に北ロシアのアルハンゲリスクで開催されたジャズ・デイズ(第10回)の記録映像を2時間にわたって紹介。特別ゲストの副島輝人先生は、何回もアルハンゲリスクのジャズ・デイズをご覧になっており、この年も立ち会われました。そのときの演奏をはじめ、ロシアでのご経験、考察について、最近出された御著書「世界フリージャズ記」(青土社)に書かれています。この日は未公表のインサイド・ストーリーを含め、貴重な回顧談を沢山いただきました。 この日紹介した映像は、司会進行の鈴木正美氏(「ロシア・ジャズ 寒い国の熱い音楽」<東洋書店>著者)みずから撮影したものです。ジャズ・デイズ主催者のウラジーミル・レジツキー(alto sax他)率いるジャズ・グループの型破りなオープニング演奏に始まり、元ガネーリン・トリオのウラジーミル・タラソフ(drums)が率いるリトアニアの精鋭ミュージシャン集団のビッグバンド、超絶技巧のイーゴリ・ナザルーク(piano)ソロ、ロシアの伝統民俗楽器とボーカルのボリス・バズーロフのアンサンブルによる民衆オペラ、モーダル・ジャズのニコライ・パノフ(sax)のカルテット、ヴャチェスラフ・ガイヴォロンスキー(trumpet)らの特別編成カルテットによる即興演奏他、次つぎに興味深い演奏が相次ぎ、さらに井上敬三(alto sax, clarinet)の魅力的なパフォーマンスが満場の喝采を獲得したという年度だったとのことです。 その後、レジツキーに対する表敬として、レジツキーが残した録音をたどる時間をいただき、10曲を手短に紹介させていただきました。 ソ連/ロシア・ジャズ史上、極めて重要な人物のレジツキーは独特のサックス語法を有していました。ジャズ・グループ・アルハンゲリスクとしての単独アルバムはLP、CDをあわせて5作、アンソロジー物が4作、レジツキー名義のアルバムが1作、共同名義のアルバムが2作、個人的な客演が5作です。合わせて17タイトル。下にタイトルと主な演奏者を記してみます。 【ウラジーミル・レジツキー (1941-2001)discography】 feat.「White and Black」 ウラジーミル・レジツキー(alto sax, flute)、ウラジーミル・トゥーロフ(synth, keyb)、フョードル・バグレツォフ(guitar)、オレグ・ユダーノフ(drums)、ニコライ・ユダーノフ(conga) ●ヴィリニュスでガネーリン、タラソフとのトリオで活動(68/69年)した後、帰郷し、1972年グループ結成。レストラン、水夫等を相手に毎夜ダンスバンドとして演奏する中で、皆向上心を燃え上がらせ、レパートリーは広がり、独特のサウンドが生まれることになる。このLPはフェスティヴァルのライヴ抜粋盤。レジツキーたちのモーダル・ベース、フリー指向のジャズで異彩を放っている。 feat.「Pilgrims」(1983)、「Ah Samara-Gorodok」(1985) レジツキー(alto sax, flute)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano)、ニコライ・クリーシン(bass)、オレグ・ユダーノフ(drums)&ニコライ・ユダーノフ(conga) ●ジャズ・グループ・アルハンゲリスクはレストラン、水夫等を相手に毎夜ダンスバンドとして演奏する中で、レパートリーは広がり、ポリスタイリスティックな演奏へと展開していくことになる。その様々な現れがここに集められている。 1982年、地元アルハンゲリスクでジャズ祭「Jazz Days」を開始。海外のミュージシャンを迎えるようになっていった。終演後、ミュージシャンやジャーナリストとともに白海に浮かぶソロフキーへ船出し、修道院(ロシアの最重要の巡礼地の1つ)や自然を巡るのが恒例となった。この盤のライナーノーツは、フェスとソロフキーを体験したドイツのベルト・ノグリクによるもので、かなり礼賛的なタッチである。 feat.「untitled」 レジツキー(alto sax, flute, voice)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano, synth)、ニコライ・クリーシン(bass, perc)、オレグ・ユダーノフ(drums, perc)、ニコライ・ユダーノフ(perc)、フョードル・バグレツォフ(guitar) ●伝承民謡の録音から始まり、意表をつく展開があいつぐライヴの記録。ステージを離れたフリータイムでもメンバーとともに過ごす時間を多くとるなかで(これは当時のジャズ界では珍しいあり方だった)、結束が強まり、独特のグループ表現が形成されていった。メンバーの演奏能力は高まり、多楽器を使用し、表現の多様性も拡大した。 feat.「Illusion Of The Old Town」 レジツキー(alto sax, flute, piano, harmonica)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano, trumpet, harmonica)、オレグ・ユダーノフ(drums)、ニコライ・ユダーノフ(perc, trombone)、ニコライ・クリーシン(bass, tuba) ●ひとつの演目の中に、悲劇+喜劇、演劇的進行、カーニヴァル性、ユーモア+パロディ+皮肉などを盛り込む長尺演奏が定着。また、ロシア民謡をジャズと融合させようと試みた者は多かったが成功しなかった。レジツキーは成功した数少ない例と見なされている。レジツキーの場合チャストゥーシカ(即興的な民謡の形態)に着目し、そのコール&レスポンス、庶民性、土着性の中のノリ、自発性を、スイング、グルーヴ、即興的掛け合いへと昇華させた。 レジツキー(alto sax, flute, vargan, harmonica, voice)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano, synth, organ, trumpet)、ニコライ・クリーシン(bass, violin)、オレグ・ユダーノフ(drums, flute)、ニコライ・ユダーノフ(perc, trombone)+ゲスト:セルゲイ・ベリチェンコ(vibs, marimba, cymbals, bells)1987:Above the sun, below the Moon ●80年代ペレストロイカ進展期にソ連では独創的なニュージャズを演奏するグループが続出した。先達のガネーリン・トリオの他、セルゲイ・クリョーヒン、アルハンゲリスク他、多数のグループを8枚のCDに満載。80年代ロシア・ジャズ界の驚異の多様さに感動。 レジツキー(alto sax, flute)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano, trumpet, harmonica)、オレグ・ユダーノフ(drums)、ニコライ・ユダーノフ(perc, trombone)、コンスタンチン・セドヴィン(vocal, balalaika, flute)1989 live in Zurich : The Zurich suite ●スイスのチューリヒにおけるソ連ジャズ祭のコンプリートに近い記録。『Document』収録の多くのグループが出演。 feat.「Walts for Natash」 レジツキー(alto sax, flute, voice)、ウラジーミル・トゥーロフ(synth)、ニコライ・クリーシン(bass)、オレグ・ユダーノフ(drums, flute)、ニコライ・ユダーノフ(perc)1987 live in England ●レジツキーの魅力は多彩だ。この曲では、アーシーにして懐深い歌心が聴ける。 レジツキーは米国バークリー音大へ奨学金を得て入学する話が舞い込んだという。しかし、「向こうで何をする? ユダヤ式結婚式で演奏でも? レヴィノフスキーみたいに。グループと一緒でなければ行きたくないね。そんな奨学金なんてもらえないよな。」と、蹴った。 feat.「Afro Blue」 レジツキー(alto sax)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano, trumpet, keyb)、ニコライ・クリーシン(bass)、オレグ・ユダーノフ(drums)、ニコライ・ユダーノフ(perc, trombone)、コンスタンチン・セドヴィン(vocal)live at 安田生命ホール ●ソ連最終年の1991年夏、グループは来日し、日本各地を巡った(副島輝人先生の招聘。北海道から九州まで12公演)。これはツアー最終日のライヴを収録 feat.「Two fragments from the suite "Full stop, full stop, coma...."」 レジツキー(alto sax, voice)、オレグ・ユダーノフ(drums, flute) 他のトラックでは、レジツキー(alto sax, flute, harmonica, voice)、ウラジーミル・トゥーロフ(synth)、ニコライ・クリーシン(bass, voice)、オレグ・ユダーノフ(drums, flute)、ニコライ・ユダーノフ(perc)+多数のゲスト:サインホ・ナムチラク(voice)、ヴァレンチナ・ポノマリョーヴァ(voice)、ティム・ホジキンソン(alto sax)、ケン・ハイダー(drums, voice)、ウラジーミル・タラソフ(drums)、カメラータ(vocals)、セルゲイ・マヌキャン(voice)、ウラジーミル・ヴォルコフ(bass)他 ●1991-1994年のアルハンゲリスク・ジャズ・デイズの記録からの抜粋版。紹介するのは面白すぎるソロ・サックスと、ドラムスのデュオ。 レジツキー(alto sax, voice)、ウラジーミル・トゥーロフ(piano, voice)、ニコライ・クリーシン(bass, voice)、オレグ・ユダーノフ(drums, voice)、ニコライ・ユダーノフ(perc, voice)+サインホ・ナムチラク(voice)、ティム・ホジキンソン(alto sax)、ケン・ハイダー(drums, voice)、ウラジーミル・タラソフ(drums)、カメラータ(vocals)、セルゲイ・マヌキャン(voice)、ウラジーミル・ヴォルコフ(bass)他 live in Jazz Days, Arkhangelsk, 1992; 20th anniversary concert ●レオ・レコードの4CDシリーズ「ソ連ニュージャズ黄金時代」の2巻目。アルハンゲリスク、オルケストリオン、ミハイル・チェカリン、ピャトラス・ヴィシニャウスカス、ガネーリン/ヴィシニャウスカス/タラス、を収録 レジツキー(alto sax, flute, jaw harp, melodica, voice)、ウラジーミル・ミラー(piano, keyb)、ケン・ハイダー(drums, voice) 1992 : Stillness in the Solovki (5 tracks) ●ソロフキーの静寂を思わせる吹奏。 feat.「Martena Kuzminisha」 ウラジーミル・タラソフ(drums, conductor)+レジツキー、アルカージー・シルクロペル(French horn)、ヴャチェスラf・ガイヴォロンスキー(trumpet)、アナトーリー・ヴァピロフ(saxes)、ウラジーミル・ヴォルコフ(bass)、アレクサンドル・アレクサンドロフ(aassoon)他 ●ガネーリン・トリオのドラマーだったタラソフもアルハンゲリスク出身者である(タラソフの自伝「トリオ」の翻訳が進行中)。ジャズ・デイズの常連だった。これはソ連時代から活躍するニュージャズ系のトップ・ミュージシャンを集めたオーケストラの演奏を収録。紹介するのはレジツキーの曲で、チャストゥーシカを連想させる陽気さ、猥雑感が面白い。 レジツキー(alto sax, flute)ウラジーミル・タラソフ(drums)、ウラジーミル・ミラー(piano)1998 : part 1-4 ●レジツキーは1989年10月に「ウラジーミル・トリオ」として来日し、6カ所で公演。ウラジーミル・ミラーはロンドンに住むロシア人。ソ連時代から活躍する有数のミュージシャンを集めた「モスクワ・コンポーザーズ・オーケストラ」を結成し精力的にツアーを実行した。 14-17 Moscow composers Orchestra ●ウラジーミル・ミラーが組織したモスクワ・コンポーザーズ・オーケストラのアルバムは少なくない。レジツキーは以下の4作に参加している。
by jazzbratblog
| 2013-09-01 12:00
| ウラジーミル・レジツキー
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