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かつて少しグラスやライリーにしびれたけど、もう何年もミニマル・ミュージックから遠ざかっていた。でも、アントン・バタゴフ(Anton Batagov)の『Passionate Desire to Be an Angel』(Long Arms Records CDLA 05085)という、あまりにもかっこいい曲が詰まったCDを聴いてから、ミニマルとその周辺を聴くようになってきた。といっても、最近では、バタゴフの作風を「ポスト・ミニマリズム」とか呼んだりするらしいが、よく調べていないのでなんとも言えない。バタゴフのホームページでは、その作風について次のように説明されているので引用しておこう。「The post-minimalist language of Batagov’s compositions is rooted in harmonic and rhythmic patterns of Russian church bells, old believers' chants and folk songs seamlessly mixed with the spirit of Western minimalism (Glass, Reich, Feldman, Nyman), the dynamic pulse of early Soviet avant-garde, and the unfading scent of rock music. His works feature a unique sense of large-scale architecture and textured emotionalism.」(http://www.batagov.com/life/index_e.htm) Long Armsからバタゴフのアルバムがいくつか出ていて、どれもとても興味深いが、優先して聴きたくなるのがこの『Passionate Desire to Be an Angel』だ。錬金術の文献をモチーフにした曲集のようだ。どう訳すとぴったりするだろう? 「天使になりたくてたまらない!」あたりでいいかな? 冒頭の「Can you feel the rhythm」なんて、吹き出しそうになるくらいカッコいい。バタゴフはニュース番組、教養番組、ドキュメンタリー他、無数の種類のTV番組の音楽を手がけた時期がある。その類を52曲集めたCD『The Musicmaker’s Contact / Anton Batagov』(Long Arms Records CDLA 07088)も出ている。どの曲も短いけど、見事な手技で心を盗まれたような爽快な気分と、もっと続いて欲しくてたまらない!という欲望の2つの間で揺れる私。MySpaceのバタゴフのところで「Kultura」というTVのシリーズ番組の中の曲をきけるが、ほんの一瞬、楽器編成の違う「Can you feel the rhythm」がよぎる。本人もけっこうお気に入りのメロディだったんだろうなぁ。 最近では、チベット仏教の古典的な教本の詠唱に曲をつけるという大胆なことをやってのけた。詠唱そのものは伝統にのっとって高僧が行っているという。それもやはりLong Arms RecordsがCD化した。『The Monk Thogmey’s Thirty-Seven Percepts / Anton Batagov』(Long Arms Records CD07087)である。サンスクリット語、ロシア語、英語の対訳をブックレットに載せてある。バタゴフはピアノ、オルガンを奏で、『Passionate Desire to Be an Angel』でギターを担当したテオフラトゥスト、ヴァイブを担当したペテリス・シュニアティスも参加しているし、チェロ奏者やベース奏者も加わっている。私は面白い音になっていると思う。 去年来日したセルゲイ・レートフによれば、激しく天使になりたがったバタゴフは、今チベットに住んでいるとのことだった。
by jazzbratblog
| 2011-01-16 22:51
| バタゴフ(Rus)
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